ISSUGI from MONJU / One On One (2013) 元ネタ　サンプリング

ISSUGI from MONJU / One On One (2013) (動画の5:13秒ぐらいから）

サンプリングされた曲:

Gladys Knight & The Pips / The Makings Of You (1974) (サンプル箇所は動画の0:18, 1:38)

Run-DMC / Here We Go [Live At The Funhouse] (1983) (動画の0:00秒から）

The Makings Of Youのカバー元:
Curtis Mayfield / The Makings Of You (1970)

長い記事になる予感が。
今回はISSUGI from MONJUのアルバムEARRに収録されている名曲One On One (2013)の元ネタについて書きたいと思います。プロデュースは16FLIP。聞いてわかるようにサンプル早回し系です。

元ネタはソウルの大御所Gladys KnightのGladys Knight & The Pips名義での作品 The Makings Of You。これって元々Curtis MayfieldのThe Makings of Youのカバーなんですが、元ネタのアルバムはClaudineというアメリカ映画のサントラで、Curtis Mayfieldが音楽プロデュースしているんですね。
（映画は福祉給付をテーマにした74年の映画だそうです。）

あと話を脱線すると、オリジナルのThe Makings of Youは2010年にKanyeとJay-Zの楽曲The Joy (Pete Rockプロデュース）でもすごく大胆にサンプルされてましたね。

でOne On Oneのトラックですが、Gladys Knight版の曲のストリングス部分を中心にサンプリングしてます。サンプルを早回しにして使っている系なのですが、イントロは動画の1:38のストリング部分を使っていて、メインループは憶測ですが、この1:38のサンプル部分をカットして作っていると思います。

詳しく言うとストリングスの最後の部分を最初に持ってきてサンプルの始まりの部分を後ろに繋げてループを作ったと思います。そのメインループにどこか見つけられないんですが、Gladys Knightの声のサンプルを入れて８小節目の最後に動画の18秒の部分をサンプルした作りになっていると思います。

早回ししてるので比べるのは難しいのですが、ちょっとGladys Knightの声がカットする前に残っていたりするのでサンプルに関してはこんな感じだと思います。

文章にすると簡単な作りっぽいけど、このビートにこのサンプルって無茶苦茶複雑な作りっすよ！！
メインループがわかんなくて頭痛くなるまで元ネタ聞いたもん。

つまりこの曲最高なんです（まとめ方が非常に下手。

あ、あとOne on Oneの16秒ぐらいから入ってくる声ネタ。
これヒップホップ聴いてるとよく聞く声ネタなんですが、この"How Y'all feel out there?"はRUN DMCのRUNの声。
RUN-DMCがデビューしたてかする前のライブの音源を使ったものらしいです。
(その後のDMCのアーイエー!もよく声ネタで使われますがそれはまた別の時に）
この音源がどのようにして流れてDJやラッパーに使われるようになったのかはわかりませんが、今現在ですとRUN-DMCの1stアルバムの「RUN-DMC」のデラックス・エディションにボーナストラックとして収録。ただし日本のアマゾン、itunesでは見つからなかったので、もしかしたらタワレコなどの輸入コーナーにあるかもしれません。