Rhymester / 東京、東京 (2006)
サンプルされた曲:
Sugar Hill Gang / Passion play (1980) (サンプルは動画の0:00から)
MABO / 哀愁 (2005)(サンプルは動画の0:02秒から)
今回はRhymesterのメジャー3rdアルバムのHeat Island収録の東京、東京。
正直言ってトラックに関しては言うことあんまないっていうかSUGAR HILL GANGのPASSION PLAYそのまんま使いっていう大胆?な作り方。サビの部分はNITRO MICROPHONE UNDERGROUNDの特別ユニットのMABO (MACKA-CHIN + DABO) の哀愁のサビのフローをサンプリングしていると思っているけれど、もしかしたら共通のサンプリング元があるんじゃないかと思ってます。もし詳しい方いらしたら教えて下さい!
しかし、今思うと2000年代後半の日本語ラップシーンってやたら地元レペゼンソングが流行ったような気が。DABOがYOUTUBEで広めたTOKYO SHITムーブメントも確か2006年ぐらいだったかなぁ。
(i-tunesにはなぜかデラコスタのREMIX版だけ置いてある…なぜだ。)
6/18/2015 追記
Twitterで仲良くしてもらっているYRさんからご指摘いただきました。関連曲のYOUTUBE動画と一緒にYRさんのコメントをそのまま掲載させていただきます。すべてがなんか繋がった!ありがとうございます!
"Rhymesterの「東京、東京」、MABOの「哀愁」両曲のサビは、Grandmaster Flashの「New York, New York (Big city of dream)」
そしてスヌープらがイースト・コーストのシーン批判のために作った同曲の替え歌、
さらにはそのアンサーで作られた「LA, LA」までを踏まえたものと思われます。
MABOの方では声のサンプルも使われていますし、歌詞中の「夢の大都会」も原曲の歌詞の直訳ですね。
元のGrandmaster Flashの曲は必ずしも地元讃歌ではなく、都市が抱えている不条理のようなものを内包しているし、後の二つに至っては相手陣営の地元を貶める曲でもあるため、RhymesterやMABOがしているような愛憎入り混じる都市へのアンビバレントな感情の吐露にはもってこいの参照元って感じなのでしょう。
同じようなフローオマージュは結構いたるところに転がっているような気もしますね。Gore-Tex「Black List」のサビももしかして、と思っていたりします。
デヴラージがケーダブとやり合った時の「Ultimate Love Song」でも、こちらは都市のテーマソングとしてではなくディスの歴史を踏まえる意味でですが、参照していましたね。
(注:イントロ長め)
余談ながら、どちらの曲でも全MCが一小節目のリリックを「グレイトフル・デイズ」式の型にハメているのも興味深い偶然ですよね。"
BIG CITY OF DREAM=夢の大都会って直訳、全然気づかなかった!!これはすげぇぇぇぇ!!