Libro / 対話 feat. 嶋野百恵 (1998)
サンプルされた曲:
矢野顕子 / 悲しくてやりきれない (1993) (サンプルは動画の0:00から)
悲しくてやりきれない / 矢野顕子 by kazuyoshisakamoto
LIBROの新譜、拓く人が2015年4月2日に出たということで、今回はLIBROの楽曲の元ネタを。
雨降りの月曜の元ネタをやろうとしたけど、インターネットの波に乗ってたらまさかの対話の元ネタを発見。まずこの曲、サンプリング使ったトラックだとは思いませんでした。
それでこの元ネタの方もすごい。フォーク・クルセダーズの名曲「悲しくてやりきれない」のカバー(たぶんサビを聞いたら知ってる人多いと思う)なんだけど、この曲のカバーって大体アコースティックギターで弾いてるオリジナルと同じようなものが多いんだけれど、このカバーはもう彼女の曲なんじゃないかってくらいにREMIXされてる。対話もいいけれど、このカバーの良さにも痺れた。
対話のトラックをよく聴いていくといままで紹介したサンプリングとは違うトラックの作り方をしているとわかります。むしろサンプリングというよりか、元ネタのイントロをMPCかなんかのドラムマシーンに1ノートづつ振り分けてピッチをあげて叩きこんだって感じ。だからメロディを拾ってきたというよりも、音を拾ったって言ったほうが正しいかも。その叩いたサンプルにベースにスネア、ハイハット入れてメインループを完成。またVerseの途中からシンセが入ってくるけれど、もしかしたらこれにも元ネタがあるのかもしれません。サビの部分にもストリングスが追加されるけど、これは音的に普通にソフトの音源使って作った感じがしますね。98年発売なので制作環境が2015年現在とはだいぶ違うと思うけれど、このストリングスの音はキーボードやシンセにありがちな音に聴こえるけど、どうなんですかね。
どちらにせよ素晴らしいトラック!いいトラックの後ろには必ずいい元ネタつまりいい音楽が隠れているのかもしれません。
(残念ながら矢野顕子の悲しくてやりきれないをi-tunesで発見できず…。本当に悲しくてやりきれないです。どうもありがとうございました。)
(ちなみにこちらがLIBROの新譜)